- 2022/12/05 掲載
ファイザー、ベルギーとアイルランドに25億ドル超投資 新薬強化へ
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米ファイザーは2日、ベルギー・プールスの製薬工場に12億ユーロ(12億6000万ドル)超を投資し、生産能力増強を図ると発表した。薬品瓶詰めやパッケージングや低温保存の設備を拡充する。1日にはアイルランド首都ダブリン工場拡張への投資を発表しており、合わせて25億ドル超の投資計画になる。
新型コロナウイルスワクチンは向こう数年で販売急減が予想される上、2025年以降は同社主力医薬品の幾つかの特許期限切れに伴う減収も見込まれることから、穴埋めとなる新薬投入を強化する。
プールス工場は、ファイザーがドイツのビオンテックと共同開発したコロナワクチンの生産で重要な役割を果たしている。従業員はコロナ禍前の2800人から4500人に拡大しているが、さらに250人を新規雇用するという。一部の追加投資プロジェクトは既に開始しているが、それ以外は来年の早い時期に始める計画。
ダブリン工場は薬品成分の製造能力を倍増させる。400─500人の追加雇用を想定。拡張作業は2024年に始め、27年中に完了する予定という。
ファイザーはこの先1年半で潰瘍性大腸炎や偏頭痛、RSウイルス感染症などで新薬を最大19種類投入したい考え。マイク・マクダーモット最高グローバル供給責任者は「一連の販売予定薬の品揃えは強力で、こうした新製品の提供には製造ネットワークの拡大が必要になる」と指摘した。
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