- 2026/04/02 掲載
米石油製品輸出、3月は集計開始後で最高 中東産原油不足の穴埋めで
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米データ分析会社ケプラーによると、3月に米国から輸出されたガソリンとナフサ、ディーゼル燃料、ジェット機用燃料といった精製石油製品は日量約311万バレルとなり、月別としては2017年の集計開始後で最高となった。米国とイスラエルによるイラン攻撃に端を発した中東紛争でホルムズ海峡が事実上封鎖されたことを受け、中東産原油の供給不足を穴埋めするために欧州、アジア、アフリカからの需要が膨らんだのが要因だ。
2月は日量約250万バレルだった。ケプラーのアナリスト、マット・スミス氏は「これらの流れは世界的な供給の逼迫により、米国メキシコ湾岸の輸出拠点から出荷が増えていることを示している」とし、「ホルムズ海峡での混乱が長引けば長引くほど、世界的な供給のゆがみは大きくなり、新たな貿易ルートの開拓が余儀なくされるだろう」との見方を示した。
米国の燃料輸出は欧州向けが前月比27%弱増えて日量41万4000バレル、アジアへは2倍超の日量22万4000バレル、アフリカには2.69倍の日量14万8000バレルとなった。また、米東海岸から欧州へは日量約7万2000バレルの精製石油製品が出荷され、集計開始後では24年9月(日量8万4000バレル)に次いで2番目に多かった。
米国からの燃料輸出が増加していることは、イラン攻撃に踏み切ったトランプ米大統領にとって政治的な問題となりかねない。米国の消費者はガソリン小売平均価格が3年ぶりに1ガロン当たり4ドルを超える水準に達したことに打撃を受けているからだ。主に貨物輸送や産業活動に使われるディーゼル燃料の米国平均小売価格は1ガロン5.50ドル近くまで急騰しており、食料品から家具に至るまでのあらゆる商品の価格を押し上げ、経済を混乱させる恐れがある。
燃料価格分析会社ガスバディの石油分析責任者、パトリック・デ・ハーン氏は「米国民はなぜ自国の石油を国内にとどめておけないのかとの疑問を既に抱いており、こうした声はさらに高まる可能性がある」と指摘した。
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