- 2022/12/19 掲載
米個人投資家、今年はETF購入拡大 「ミーム株」ブーム様変わり
バンダ・リサーチの最新リポートによると、個人投資家の今年の個別株購入はこれまでのところ前年比4.4%減少の1730億ドル。これに対しETF購入は約14%増の1160億ドルだ。
JPモルガンのアナリストであるペン・チェン氏とエマ・ウー氏によると、今年の米個人投資家のポートフォリオ・リターンは平均マイナス39%。昨年はプラス18%だった。
調査分析会社フィニマイズのマキシミリアン・ロファガー最高経営責任者(CEO)は「個人投資家の間では今年、投資で資産形成したければ長期的視点に立つべきだという考え方が広がり始めている」との見方を示した。個人投資家2300人に対する最近の同社調査では、投資から手を引きたいと答えた割合はまだわずか1%。リセッション(景気後退)は心配だが投資は続けたいという人が約65%おり、投資の積み増しも狙っている人は29%いたという。
一方で、投資の主流はETFに傾きつつある。昨年のミーム株ブームで個人投資家がソーシャルメディアの掲示板に群がり、ゲームストップやAMCエンターテインメント・ホールディングスなどの株価を押し上げたのとは様変わりだ。今年のゲームストップ株は63%安、AMC株は45%安になっている。
これに対し、個人投資家が今年最も大量に買った株式類はS&P500種総合指数の値動きを反映するETF「SPDR・S&P500・ETF・トラスト」だった。バンダ・リサーチによると、この買い越し額は264億ドルと、昨年の177億ドルから大幅増加。バンダのアナリスト、ルカス・マントル氏は、投機的に急上昇するリスク資産があっても、個人投資家のポートフォリオ価値と市場全体とが持続的に反発しない限り長続きはしないとの見解を強調した。
ザックス・インベストメント・マネジメントの顧客ポートフォリオマネジャー、ブライアン・マルベリー氏によると、「将来の成長はどこから来るだろうか」「リセッションは始まっているのだろうか」といった疑問が生じている現在の環境下では、ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)の重要性が増すという。
一方でバンク・オブ・アメリカ・グローバル・リサーチは2008年以降のデータを引き合いに、今年のような株価下落相場の翌年1月には株式市場に個人投資家の資金が大量に流入する可能性があるとの経験則に基づく期待を示した。
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