ユナイテッド航空、第4四半期は減益見通し　燃料高で

Rajesh Kumar Singh

[シカゴ １７日 ロイター] - 米航空大手ユナイテッド航空ホールディングスは１７日、第４・四半期が燃料費などのコスト増で減益になるとの見通しを示した。株価は米株式市場引け後の時間外取引で４％超下げた。

調整後１株利益は１．５０─１．８０ドルと、前年同期の実績である２．４６ドルから減少すると見込んだ。ＬＳＥＧがまとめたアナリスト予想の２．０６ドルも下回った。

同社によると、燃料費は７月中旬以降、２０％余り急騰。第４・四半期の平均燃料費は前期に比べて１１％上昇する見込み。

これに加え、イスラエル便の運航停止による輸送能力の減少で燃料以外のコスト増が生じるとみられ、同コストは全体で前年から最大５％増える見通し。

同社は米航空会社の中でイスラエル便の輸送能力に占める割合が最も高く、ロイターが航空情報会社シリウムのデータを分析したところ、第４・四半期の計画ベースで同割合は１．９％だった。

同時に発表した第３・四半期決算は、プレミアムサービスからの収入が前年比２０％増加し、旅客収入の半分以上を占めた。

同期は国内の需要が堅調で安定的に推移したという。

調整後１株利益は３．６５ドルとなり、市場予想の３．３５ドルを上回った。