アメックス、第3四半期の1株利益は予想上回る　富裕層の消費旺盛

Niket Nishant　Jaiveer Shekhawat

［２０日 ロイター］ - 米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス（アメックス）が２０日発表した２０２３年第３・四半期決算は１株当たりの利益が３．３０ドルと、前年同期の２．４７ドルを上回った。ＬＳＥＧによると、アナリスト予想は１株当たり２．９４ドルだった。

富裕層顧客の旺盛な消費が業績を下支えし、インフレと米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の利上げによる打撃をほぼ緩和した。

一方で顧客が債務不履行に陥る可能性が高まったことを考慮し、貸倒引当金を前年同期比５８％増の１２億３０００万ドルに積み上げた。

正味償却率と延滞率は、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）より前の水準を下回っていると説明した。

収入は金利費用を除いたベースで１３％増の１５３億８０００万ドルだった。

Christophe Le Caillec最高財務責任者（ＣＦＯ）「当社の商品やサービスに対するＺ世代やミレニアル世代の需要は大きい。彼らはプレミアム商品にも申し込んでいる」と言及した。米国で学生ローンの返済が１０月に再開されたものの、今のところ顧客の支出パターンに変化はないと指摘した。

通期の１株当たり利益と売上高はそれぞれ従来予想と同水準になると明らかにした。１株当たり利益の従来予想は１１―１１．４０ドル。