- 2023/11/06 掲載
海運マースク、第3四半期は大幅な減収減益 人員大幅削減へ
[コペンハーゲン 3日 ロイター] - デンマークの海運大手APモラー・マースクが3日発表した第3・四半期決算は、営業利益が19億ドルと、前年同期の109億ドルから大幅に減少した。売上高は同47%減の121億ドルだった。
過剰輸送能力、コスト上昇、運賃下落に見舞われているとして、少なくとも従業員1万人を削減する方針も公表。株価が一時3年ぶりの安値を付けた。
需要の落ち込みは市場の想定を上回ると警告。同社は世界のコンテナ輸送の約6分の1を握り、ウォルマート、ナイキなど大手企業を顧客に抱えている。
海運業界は新型コロナウイルスのパンデミック期やその後の旺盛な需要を取り込み、運賃上昇の追い風に乗ろうと、多額の投資を行ってコンテナ船を新造した。
マースクは今年の世界の海上コンテナ輸送量が、主に消費者需要の低迷とパンデミック後の在庫調整により最大2%落ち込むと見込んでいる。
同社は1月時点で11万人の従業員数を10万人以下に減らす計画。人員削減によりコストが来年以降、今年と比べて6億ドル抑制される見込み。
通期の売上高と営業利益の見通しは据え置いたが、いずれも予想レンジの下限を見込んだ。
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