- 2023/11/16 掲載
米NY州がペプシコ提訴、プラスチックの環境汚染や健康被害巡り
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米ニューヨーク州の司法当局は15日、食品・飲料大手ペプシコが使い捨てのプラスチックボトルやキャップ、包装紙によって環境を汚染し、公衆衛生を脅かしているとして提訴した。
州裁判所に起こした訴訟でジェームズ州司法長官は、州北部バファロー川の中や周辺で発見されるプラスチック廃棄物で、ブランドがすぐ特定できる廃棄物の17%以上をペプシコ製品が占めていると指摘、社会に迷惑をかけているとした。
また、同社傘下の100以上のブランドで使われるプラスチックの潜在的な健康・環境リスクについて消費者に警告を怠り、同社のプラスチック汚染対策について誤解を与える情報発信を行ったとした。
川などに流出したプラスチックが細かくなったマイクロプラスチックが飲料水を汚染し、健康問題を引き起こす可能性があると指摘した。
ペプシコに汚染物質除去やプラスチック廃棄物による損害の賠償を命じるよう裁判所に求めたほか、同州バファロー地区で環境や健康に関するリスクを警告することなく使い捨てプラスチックを使用することを禁じるよう要請した。
ペプシコの広報担当者は、同社が「プラスチックの削減と効果的なリサイクルに真剣に取り組んで」おり、地域社会との協力に尽力しているとコメントした。
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