• 2024/02/19 掲載

テレワークブース、会社内にも=「個室」で集中、需要拡大

時事通信社

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個室型のテレワークブースの需要が伸びている。新型コロナウイルス禍でリモートワークなど多様な働き方が定着し、移動の隙間時間に駅や商業施設でブースを利用する人が増加。集中して働けるとして、オフィスでも導入が広がっている。

富士フイルムビジネスイノベーション(東京)が東京メトロ(同)と連携して、地下鉄駅構内などに設置している個室型ワークブース「ココデスク」。電源やモニターを備え、15分275円から利用できる。人流が回復し、昨年12月の稼働率は前年比2倍に伸長。両社は3月中旬までに、地下鉄構内の設置台数を昨年12月比約1.3倍となる72台に順次増やしていく計画だ。

固定席をなくすなど自由度の高い職場が増える中、集中したい時や外部との打ち合わせにブースを活用する事例も広がる。コクヨの可動式ブース「ワークポッド」の2022年の販売数は前年比1.7倍。最近は出社する人も増え、複数が入れるタイプも人気だ。5月には壁を一部取り払い、周囲と交流しやすいタイプも投入する。

日立製作所は、吸音効果のある樹脂を素材に採用した軽量型ワークブースを昨年末に販売。室内の静かさや、「設置した後でも利便性を考えて場所を変えやすいのが強み」(担当者)で、学生の就職活動や患者らの仕事スペースとして需要が見込まれる大学や病院もターゲットにしている。

【時事通信社】 〔写真説明〕富士フイルムビジネスイノベーションが展開する、個室型ワークブース「ココデスク」の使用イメージ(富士フイルムホールディングス提供) 〔写真説明〕富士フイルムビジネスイノベーションが東京メトロの駅構内などに設置する、個室型ワークブース「ココデスク」=19日、東京都中央区 〔写真説明〕コクヨが5月に発売する、半個室型の可動式ブース「ワークポッド

ハドル」(同社提供)

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