- 2025/06/26 掲載
世銀、IAEAと原子力エネで協力=原発事業への融資再開
【ワシントン時事】世界銀行と国際原子力機関(IAEA)は26日、途上国での原発事業推進や小型モジュール炉(SMR)開発などで協力を進める覚書に調印した。世銀理事会は今月、原発事業への融資再開を承認。IAEAとの協定は原発推進へかじを切る「具体的な最初の一歩」(世銀)となる。
世銀は過去数十年、原発事業向け融資を行っていない。バンガ総裁は同日、パリで行われた調印式で、先進国と低所得国の1人当たり電力消費量の格差はさらに拡大したと指摘。「電力アクセスは基本的人権で、開発の基盤だ」と強調した。世銀は途上国の電力需要が2035年までに2倍以上に増えると試算する。
覚書によると、世銀とIAEAは、既存原発の稼働期間長期化や、SMRの開発促進で協力する。SMRは、初期費用低減や導入のしやすさといった利点から、次世代原子炉として期待されている。
【時事通信社】
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