• 2025/06/27 掲載

京の技術、地域商社が守る=伝統工芸、建材やインテリアに

時事通信社

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茶わんなどに使われる「楽焼」や西陣織といった京都の伝統工芸について、建築資材やインテリア製品に活用する取り組みを、京都中央信用金庫(京都市)傘下の地域商社が進めている。資金面にとどまらないサポートで新たな需要を創出し、技術の伝承や地域活性化を後押ししたい考えだ。

京都の工芸品はインバウンド(訪日客)らに人気だが、ライフスタイルの変化で日常使いの需要は減り、後継者不足も深刻化。同信金の白波瀬誠会長は「これまで考えられなかったやり方で伝統産業を現代のビジネスに生かすチャレンジだ」と強調する。

「京都アンプリチュード」は2022年7月、同信金の100%子会社として設立。伝統工芸と現代的なデザインを組み合わせた高級感のある和素材「WAZAI(ワザイ)」を展開し、ブランドアドバイザーには仏エルメス副社長を務めた斎藤峰明氏を起用。京都市中京区の本社兼ショールームには、西陣織を使った椅子や楽焼の陶板タイルなど約500種類の見本が並ぶ。

同信金の取引先に加え、個別では接点を持ちにくかった大手企業との商談も仲介。今年3月末までの納入実績は、デザイン会社やハウスメーカー、宿泊施設や飲食店など全国224件に上る。融資や資産運用の提案も行っており、グループ全体で事業者を支える構えだ。

着物用の白生地メーカー「伊と幸」(京都市)は、絹織物をガラスで挟み、建材やインテリアなどに使える「絹ガラス」を提供する。着物の需要が大きく拡大するとは見込めない中、北川幸社長は「他の建材と組み合わせ、トータルで提案してもらえるので施主の納得も得やすい」とし、京都アンプリチュードとの協業に期待を寄せている。

【時事通信社】 〔写真説明〕西陣織を使った椅子=5日、京都市中京区 〔写真説明〕楽焼の陶板を使ったタイルのサンプル=5日、京都市中京区 〔写真説明〕絹ガラスを持つ京都アンプリチュードの女性スタッフ=5日、京都市中京区 〔写真説明〕京都アンプリチュードの本社兼ショールーム=5日、京都市中京区

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