- 2025/06/30 掲載
世界経済は「転換期」、保護主義や貿易分断を懸念=BIS総支配人
今月末で退任するカルステンス氏は、米国主導の貿易戦争やその他の政策変更によって、長い期間にわたって築かれてきた経済秩序が失われつつあると指摘。保護主義の台頭と貿易の分断は、既に長期化している世界の経済成長や生産性の落ち込みに拍車をかけるという点で「とりわけ懸念される」と述べた。
カルステンス氏は、財務の増加と軍事支出拡大がそれを加速させている動きにも言及し、こうした流れを続けてはならないとくぎを刺した。
またBIS経済顧問のヒュン・ソン・シン氏は、ドルの急激な下落に触れて、一部エコノミストが示唆するような本格的な米国資産離れの始まりだという証拠はまだ見つかっていないと断りつつ、米国債やその他米国資産を持つ米国外の投資家による「ヘッジ」が過去数カ月のドル安において重要な要因になってきたと分析した。
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