- 2025/11/05 掲載
米ファイザー、通期利益見通し引き上げ 主力薬剤堅調で2四半期連続
25年12月期の調整後1株当たり利益見通しは3.00─3.15ドルと、従来予想2.90─3.10ドルから2四半期連続で引き上げた。通期の売上高見通しは据え置いた。
主力薬の安定した需要に加え、アルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)によるコスト削減策や新製品投入が奏功した。一方、新型コロナウイルス治療薬「パクスロビド」の売上高は55%減、コロナワクチン「コミナティ」は20%減と、いずれもパンデミック(世界的大流行)期の水準からは大幅に減少して推移している。
ファイザーは、関税減免と引き換えに、低所得層向けの公的医療保険「メディケイド」加入者に提供する処方薬の価格を引き下げることでトランプ米政権と合意している。ブーラ氏は、合意によって事業に「より明確な見通し」が立つと述べた。
血液凝固を防ぐ薬「エリキュース」の売上高は22%増の20億1500万ドル、心筋症の治療薬「ビンダケル」は7%増の15億9100万ドルだった。
ファイザーは、肥満症治療薬を手がける米バイオ企業メッツェラの買収を巡ってデンマーク製薬大手ノボノルディスクと争奪戦となっている。
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