- 2025/11/05 掲載
ドイツの鉱工業受注、9月は前月比+1.1% 予想以上に増加
[5日 ロイター] - ドイツ連邦統計局が5日発表した9月の鉱工業受注(季節・日数調整済み)は前月比1.1%増と、予想を上回った。
自動車と電気機器の受注が増加した。ロイターがまとめた市場予想は1%増だった。
大型品を除くベースでは前月比1.9%増。コメルツ銀行の上級エコノミスト、ラルフ・ゾルビーン氏は、このコア指標が依然として横ばい圏で推移しており、「ドイツ工業品への持続的な需要回復の兆候はまだ見えない」と指摘。「来年、大規模な拡張的な財政政策が実施されるまで持続的な回復は期待しにくい」と述べた。
7─9月の鉱工業受注は前期比で3.0%減少した。
国外からの受注は3.5%増。国内受注は2.5%減。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は、海外市場への依存度が増したことを意味するが、今後この構図が変わる可能性があると指摘。インフラ投資拡大、企業向け減税、税制優遇措置、電力料金引き下げ、防衛支出の増加が、内需拡大に寄与するとの見方を示した。
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