- 2025/11/07 掲載
FRB、現時点でインフレ抑制に利上げ必要ない=クリーブランド連銀総裁
Michael S. Derby
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は6日、現時点では連邦準備理事会(FRB)がインフレ圧力に対処するために金利を引き上げる必要はないという考えを示した。
ハマック氏はロイターのインタビューに応じ、インフレの現状にかかわらず、金利を引き上げることは「今のところ私の基本シナリオではない」と述べた。先の講演では、雇用市場がやや軟調な中、インフレ抑制とバランスを取るためにFRBは金融政策を若干引き締め的に維持する必要があるとの見解を改めて示していた。
ハマック氏は「私が認識するあらゆるリスク、依然として高水準で悪い方向に向かっているインフレ圧力、そして労働市場で見え始めた軟化の兆しを考慮すれば、中立よりもやや引き締め寄りが望ましい」と語った。
その上で、金利政策に関する自身の見解を変える可能性のある要素を挙げた。
「労働市場が私の見解よりも健全であることが確認され、雇用者数が市場の冷え込みを示しているのではなく、移民の流れが変化しているだけだと判明すれば、私の見解は変わる可能性がある」とし、「インフレ率が高水準を維持し、低下しない場合、利上げが必要になるかもしれない」と語った。
ハマック氏はFRB当局者の中で最もタカ派的な一人とされる。
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