午後3時のドルは154円半ばへじり安、日銀利上げを意識

Shinji Kitamura

[東京 ５日 ロイター] - 午後３時のドルは、前日ＮＹ市場の終盤からドル安／円高の１５４円半ばで取引されている。日銀が１２月に利上げを行う可能性を意識する声が広がっており、円が底堅い動きとなった。

ドルは朝方の１５５円前半から上値の重い展開で、午後には１５４円半ばへ一段安となった。金利先物市場が織り込む１２月の利上げ確率はすでに９割近くへ達しているが、利上げ観測報道が相次ぐ中で、「一部には１２月以降の利上げが検討されると読める内容の記事もあり、円買いがやや強まった」（トレイダーズ証券市場部長の井口喜雄氏）という。

ブルームバーグは５日午後、日銀が今月の会合で利上げを行う公算が大きく、その後も利上げ継続姿勢を維持する見通しだと伝えた。

円金利の上昇も円相場を支えた。この日の東京円債市場では、利上げ観測を手掛かりに１０年債利回りが一時１．９５０％まで上昇し、１８年ぶり高水準へ達した。

円は対ドル以外でも底堅い動きとなり、ユーロは１８０円前半へ、スイスフランは１９２円半ばへじり安となった。

ドル／円 ユーロ／ドル ユーロ／円

午後３時現在 154.58／154.63 1.1658／1.1660 180.25／180.26

午前９時現在 155.13／155.14 1.1642／1.1644 180.62／180.64

ＮＹ午後５時 155.11／155.12 1.1644／1.1645 180.61／180.62