中国銅輸入量、11月は2カ月連続減　価格高騰で

[上海 ８日 ロイター] - 中国税関総署が８日発表した中国の１１月の銅輸入量（未加工銅と銅製品）は２カ月連続で減少した。価格高騰が背景にある。

輸入量は４２万７０００トンで、前月の４３万８０００トンから２．５１％減少した。

銅の国際指標となるロンドン金属取引所（ＬＭＥ）３カ月先物は１１月に２．７７％上昇し、１トン＝１万１２１０．５０ドルと史上最高値を記録。供給懸念から１２月にはこの水準も突破した。

加工料がマイナスになっていることを受けて、中国の大手製錬会社は２０２６年に１０％の減産を実施することに合意し、精錬銅の供給が来年は一段と逼迫するとの見方が広がった。価格のさらなる上昇につながる可能性がある。

１─１１月の銅輸入量は４８８万トンと、前年同期の５１２万トンから減少した。