- 2025/12/12 掲載
ラピダス、量産化へ追い風=資金調達、なお課題
2027年度に次世代半導体の量産開始を目指すラピダスにとって、メガバンク3行の巨額融資が実現すれば、資金調達面で大きな追い風となる。ただ、回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)の量産とともに、1.4ナノを生産する第2工場も27年度に着工する計画。現時点で見込む必要資金は累計7兆円規模に上り、資金確保はなお、課題として残る。
政府はこれまでに最大1.8兆円余りの支援を決め、26年度に約6300億円、27年度に約3000億円を追加支援する。民間資金は3兆円以上が目標で、メガ3行は最大2兆円規模の融資を想定しているとはいえ、民間企業による出資見込み額は今年度までで約1300億円にとどまる。
顧客獲得も重要な課題だ。ラピダスの事業計画によると、31年度の株式上場を目指すが、海外企業との開発競争は激しい。半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は年内に2ナノ半導体を生産。韓国のサムスン電子も猛追している。
【時事通信社】
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