- 2026/02/06 掲載
ビットコイン24年10月以来安値、仮想通貨時価総額ピークから2兆ドル減
[ニューヨーク/シンガポール/ロンドン 5日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)ビットコインが5日の取引で急落し、貴金属価格のボラティリティーやハイテク株への広範な売り圧力などを背景としたリスク選好後退の中で下げが加速した。
ビットコインは6万3295.74ドルまで下げ、米大統領選でトランプ氏が勝利する1カ月前に当たる2024年10月以来の安値を付けた。直近では12.6%安の6万3525ドルと、1日として22年11月以来最大の下げとなる見通し。
コイングラスのデータによると、過去24時間で約10億ドルのビットコインポジションが清算された。
コインゲッコーによると、世界の暗号資産市場の時価総額は昨年10月初めに4兆3790億ドルのピークに達して以降、2兆ドル減少し、この1カ月だけで約8000億ドルが失われた。
ビットコインは今週だけで17%下落し、年初来の下落率は28%に達した。イーサも5日終盤の取引で13%超安の1854ドル。今週に入り19%下落し、年初来の下落率は約38%となっている。
暗号資産に対する投資家心理は最近の株安や金属価格下落の影響を受けている。金・銀価格はレバレッジをかけた買いや投機的な資金流入を受け、ボラティリティーが高まっている。また、株式市場では人工知能(AI)関連銘柄への売りが再燃し、米ナスダック総合指数は5日の取引で2カ月超ぶりの安値を付けた。
コイン・ビューローの共同創設者で投資アナリストのニック・パックリン氏は「暗号資産市場が完全な降伏モードに入ったのは明らかだ」と指摘。「過去のサイクルが参考になるとすれば、これはもはや短期的な調整ではない」と述べた。
今回の暗号資産の急落は、米連邦準備理事会(FRB)次期議長にケビン・ウォーシュ元FRB理事が指名されたことが引き金になったと一部のアナリストは指摘する。また、機関投資家向け上場投資信託(ETF)からの大規模な資金流出が背景にあるとの声も聞かれる。
ビットコインや他のデジタル資産を保有する企業の株価も下落しており、市場の動揺がトークン価格以外にも広がっているのではないかという懸念が高まっている。
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