- 2026/04/24 掲載
ワーナー株主、パラマウントによる買収承認 経営陣報酬案には反対
Harshita Mary Varghese
[23日 ロイター] - 米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の株主は23日に開いた臨時株主総会で、同業の米パラマウント・スカイダンスによる総額1100億ドル規模の買収案を承認した。ただ、買収案に連動する経営陣の報酬計画については諮問的投票で反対した。
経営陣に提案されている報酬パッケージの下では、デビッド・ザスラフ最高経営責任者(CEO)は売却が完了した場合に最大8億8700万ドルを受け取る可能性がある。議決権行使助言会社のISSは、ザスラフ氏の潜在的な支払額は「極めて巨額」だと指摘していた。
PPフォーサイトのアナリスト、パオロ・ペスカトレ氏は「経営陣は今、2つの課題に直面している。買収案の(規制当局による)承認を確保することと、過剰な報酬への懸念をあおることなく長期的な価値を生み出せると証明することだ」と述べた。
株主の承認を得たことで、焦点は規制当局に移る。米英両当局が買収案の競争への影響を審査するとみられている。
米司法省は3月下旬に召喚状を送付し、買収がスタジオの製作本数、コンテンツ権利、動画配信の競争、映画館に与える影響についての情報を求めていた。
フォレスターのリサーチ・ディレクター、マイク・プルー氏は「本当の規制上の圧力は海外にあり、欧州当局は市場への構造的な影響に焦点を当てるだろう」と指摘した。
パラマウントはネットフリックスに競り勝ちワーナーを手中に収めた。デビッド・エリソンCEOが急速に縮小するエンターテインメント業界で強力な存在となったことを決定付けるものとなった。
買収案には俳優、映画制作者、映画館団体から反対の声が上がっており、買収により主要スタジオが1社減り、創造的な機会が減少すると主張している。映画業界の専門家や消費者ら4000人以上が公開書簡で、この買収によって雇用が減り、観客の選択肢も減ると訴えた。
パラマウントの広報担当者は「株主の承認は、WBDの買収完了に向けた1つの重要な節目になる」と述べた。
買収は今年第3・四半期に完了する見通しだ。
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