- 2020/09/17 掲載
中国、資本流入と人民元急騰リスクを注視する必要=人民銀元局長
短期資金の大規模な流入は海外要因によるインフレ圧力を高め、国内の資産価格を押し上げる可能性があると指摘した。
コロナ危機後の中国経済の回復を背景に、人民元の対ドル相場は5月下旬の安値から6%あまり上昇。公式データによると、外国人投資家による中国債の保有高は1─8月に28%増加した。米国債などに対する大幅な上乗せ利回りが人気の理由だ。
盛氏は16日に中国のフォーラム「中国財富管理50人論壇」の対話アプリ「微信(ウィーチャット)」アカウントにコメントを投稿し、「国内の利回りは他の国々を200ベーシスポイント(bp)上回っており、同時に、元は上昇の過程にある」と指摘。
「このため、われわれは短期資金のフローによる国内金融市場への影響に大いに注意を払う必要がある。放っておくわけにはいかない」とし、資本流入圧力はさらに高まると予想した。
一方、為替制度については、元が1日に変動する幅を拡大したり、人民銀による基準値(中間値)の設定を廃止したりするなどの大きな変更は必要ないと指摘した。
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