- 2020/11/27 掲載
ANA、最大3321億円の公募増資 航空機購入や財務基盤強化へ
[東京 27日 ロイター] - ANAホールディングスは27日、公募増資で最大約3321億円を調達すると発表した。需要をみながら追加で売り出すオーバーアロットメントも実施し、最大1億4000万株を新規に発行する。株式数は最大4割増え、1株の価値は最大28.65%希薄化する。
調達資金のうち、2000億円をボーイング787型機の購入など設備投資に充当する。長期債務の返済にも充て、財務基盤を強化する。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、航空需要は世界的に大きく落ち込んでいる。ANAの2020年9月中間期は1884億円の最終赤字に陥った。
国内線の旅客需要は、政府の観光支援策「GoToトラベル」の効果もあり、徐々に上向きつつあったが、ここへきて再び感染者が増えており、人の移動がいっそう鈍ることも予想される。海外も依然として感染拡大が続いており、国際線の需要は戻っていない。
日本航空も18日、公募増資で最大1826億円を調達することを発表した。同社は通期で最大2700億円の最終赤字を見込んでいる。
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