- 2020/12/07 掲載
独鉱工業生産、10月は予想上回る上昇、自動車生産が大幅増
9月は2.3%上昇に上方改定された。
新型コロナウイルス感染症流行前の2月と比較すると、10月の鉱工業生産は約5%落ち込んでいる。自動車の生産は約10%増加したが、まだ危機前の水準を約6%下回っている。
VPバンクのエコノミスト、トマス・ギツェル氏は「工業部門は第4・四半期に向けて非常に好調だった」と述べた。
10月の予想外の好調は4日発表された10月の鉱工業受注指数と一致した。
新型コロナ対策で部分的ロックダウンが導入されたものの、製造業PMIやトラックの運行距離データなどの指標も、11月は生産活動が比較的堅調だったことを示している。
ロックダウンではサービス業の多くが11月2日から休業を余儀なくされ、景気見通しが悪化した。第4・四半期の独経済はマイナス成長もあり得ると予想されている。
ただギツェル氏は、好調な製造業のおかげで第4・四半期の独国内総生産(GDP)の減少は他の欧州諸国よりも小さいとみている。
IFO経済研究所は7日、今後数カ月の工業部門の生産見通しは悪化しており、特に消費者関連が厳しいとの見方を示した。
経済省は「鉱工業受注が回復の継続を示していても、感染症と部分的ロックダウンを考えるとさらなる改善は依然不透明との認識を示した。
第3・四半期の独経済は前期比8.5%増で予想を上回った。第2・四半期は新型コロナの感染第1波の影響で9.8%減とかつてない落ち込みだった。
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