- 2020/12/17 掲載
30年に電動化5割、前倒しへ=EV拡充に意欲―三菱自CEO
三菱自動車の加藤隆雄最高経営責任者(CEO)は16日、時事通信のインタビューに応じた。2030年に世界販売に占める電動車の比率を現在の7%程度から50%に引き上げる目標について、電気自動車(EV)を含む「電動化戦略を加速、強化する見直しが必要だ」と表明。EVやプラグインハイブリッド車(PHV)の販売比率を高めるなどして、目標達成を前倒しする姿勢を示した。
政府の「脱ガソリン車」政策に呼応し、加藤氏は日産自動車と共同開発を進める軽自動車タイプのEVが「時流に合っている」と指摘。23年度までに発売する予定で、加藤氏は50%に高める電動車の構成比についても「よりEVにシフトしていく」と強調し、二酸化炭素(CO2)を排出しない車種の拡充に意欲を示した。
日産、フランス自動車大手ルノーとの3社連合に関しては「互いにビジネスに必要なものを採用するツール」との認識だ。加藤氏は三菱自が強みを持つ東南アジア諸国連合(ASEAN)の市場基盤を生かすとともに、3社連合向けに得意とする「PHV技術を提供していく」と語った。海外では提携先の三菱商事と連携してミャンマーやバングラデシュ、ケニアへの進出を本格化する計画も明らかにした。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える三菱自動車の加藤隆雄最高経営責任者(CEO)=16日、東京都港区
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