- 2020/12/21 掲載
ECB、イタリアの電子決済普及策導入に苦言
イタリアのグアルティエリ経済・財務相に宛てた12月14日付の書簡が欧州連合(EU)の法令関連ウェブサイトに掲載された。
同日に退任したメルシュ専務理事が署名したこの書簡でECBは、現金への依存を減らすためイタリア政府が導入した奨励策は「不相応」のようだと指摘した。
その上で「イタリア当局が将来はECBに意見を求める義務を尊重し、上記の指摘に十分配慮」することを望むとした。
イタリア経済・財務省はこれを受け、電子決済普及計画は引き続き推進すると表明し、ECBの見解に拘束力はないと指摘。「メルシュ氏が示した公式見解は妥当とは思われない」と反論した。
イタリアは今月、脱税を抑制する取り組みの一環として、カードで支払いをした買い物客に還元を行う制度を導入した。
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