- 2021/01/12 掲載
12日の日経平均は3日続伸、高値警戒の中で売り買い交錯
日経平均
終値 28164.34 +25.31
寄り付き 28004.37
安値/高値 27899.45─28287.37
TOPIX
終値 1857.94 +3.00
寄り付き 1847.98
安値/高値 1841.91─1860.78
東証出来高(万株) 133547
東証売買代金(億円) 28947.34
東京株式市場で日経平均は3日続伸した。連日のバブル崩壊後の高値更新となり、1990年8月以来、約30年ぶりの高値水準となった。11日の米国株式市場は前週に最高値を付けたことから利食い売りが優勢となり、主要株価3指数が下落。日経平均は反落スタート後、一時239円58銭安の2万7899円45銭まで下げ幅を拡大する場面があったが、徐々に下げ幅を縮小し、プラス圏に浮上した。高値警戒感が生じる一方で買い意欲も依然として強く、日経平均は売り買いの交錯の中でもみあいとなった。
TOPIXは4日続伸し0.16%高。連日の昨年来高値更新となり、2018年2月2日以来の水準となった。東証1部の売買代金は2兆8947億3400万円。東証33業種では、電気・ガス業、石油・石炭製品、空運業などの18業種が値上がり。半面、パルプ・紙、証券業、サービス業などの15業種は値下がりした。
市場では高値警戒感が強いものの、「基調の強さに変化が見られない。当面、日経平均は2万8000円を固める動きになりそうだ」(国内証券)などの声が聞かれた。ただ、米長期金利上昇の動きを受けて、これまで低金利などを背景に買われていたハイテク株の動きに警戒感も見られた。「11日の米国株式市場ではハイテク株が売られる動きがあったため、今後もその流れが続くかどうかが注目されている。株は先高観で買われているが、物色面ではバリュー株巻き返しの兆しが出ている」(ニッセイ基礎研究所のチーフ株式ストラテジスト、井出真吾氏)との声が聞かれた。
個別では、東京電力ホールディングス、中部電力、関西電力などの電力株が軒並み堅調。寒波で国内の電力需給がひっ迫する中で、電力株は押し目買いが優勢となった。
そのほか、東京エレクトロンが連日の上場来高値更新となったほか、中外製薬、信越化学工業、任天堂がしっかり。半面、トヨタ自動車、キーエンス、エムスリーなどは売られた。
東証1部の騰落数は、値上がり1076銘柄に対し、値下がりが1038銘柄、変わらずが72銘柄だった。
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