- 2021/01/13 掲載
中国主導のAIIB、ワクチン配布支援へ 融資額は昨年並みに
今年の融資総額が昨年並みになるとの見通しも示した。
総裁は北京で会見し「世界銀行やアジア開発銀行(ADB)はワクチン(購入向け)の融資に資源を配分している。これは極めて重要なことであり、AIIBも同様の措置を取る」と発言。詳細な計画には触れなかった。
世銀は昨年10月、途上国の新型コロナのワクチン購入・配布、検査、治療について120億ドルの支援を承認。ADBも、昨年12月にワクチン調達を支援する90億ドルの融資枠を設けた。
総裁は、今年のAIIBの融資総額が昨年並みになるとの見通しも示した。昨年は政府・民間の新型コロナ対策を支援するため、総額130億ドルの資金枠を設けた。
ロイターの算出によると、AIIBは昨年、45件・総額99億6000万ドルの融資を承認した。
総裁は、新型コロナの流行を受けて、特に医療分野の「社会インフラ」の重要性が浮き彫りになったとし、引き続きこうした分野への投資を進めると述べた。詳細は明らかにしなかった。
AIIBのスタッフは数百人で、他の開発銀行と比べて少ないが、新型コロナの収束後に人材の採用を強化し、行内の能力を高める方針という。
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