- 2021/01/15 掲載
東芝、4月までの臨時総会開催で調整 1部復帰に遅延の恐れも
[東京 15日 ロイター] - 東芝は15日、臨時株主総会の基準日を2月1日に設定すると発表した。開催日程は基準日から3カ月以内で今後調整する。筆頭株主のファンドなどが総会招集を請求していた。臨時総会の結果次第では、東京証券取引所での1部復帰が遅れる可能性もある。
東芝の筆頭株主であるシンガポールの投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネジメントと、米ヘッジファンドのファラロン・キャピタルが招集を請求していた。東芝は、臨時総会の招集を決定した場合、日程や付議議案を速やかに通知するとしている。関係筋によると、3月中の開催を軸に検討している。
エフィッシモは招集を求める背景について、昨年7月の定時株主総会が公正に運営されたかどうかを調査する弁護士を選任するためとしている。東芝株9.91%(20年11月末)を保有する筆頭株主。
ファラロンは、東芝が小規模M&Aなどで成長を目指すとした従来の戦略を説明しないまま変更したなどと指摘し、戦略の変更は取締役会で十分に検討し、株主総会で意思を確認することが適切としている。
東京証券取引所の2部市場に上場する東芝は、1部への復帰を昨年4月に申請した。関係筋によると、東証は慎重に審査を進めており、判断は臨時総会後に持ち越される可能性がある。臨時総会でエフィッシモの主張が通って調査を実施する場合、数カ月を要するとみられている。
*体裁を整えて再送します
(平田紀之 山崎牧子 編集:内田慎一)
関連コンテンツ
PR
PR
PR