- 2021/01/15 掲載
PB試算を21日提示へ、高成長でも25年度黒字見通せず=関係筋
経済成長が高い伸びとなっても政府が掲げる2025年度のPB黒字化は見通せず、収支が均衡するのは引き続き30年度近傍となる公算が大きい。
PBは、社会保障関係費や公共事業など毎年の歳出(除く国債費)と税収など歳入との差額で、財政健全化の目安となる。
内閣府は年に2回、高めの潜在成長率を前提とする「成長実現ケース」と、足元までの成長率を前提とする「ベースラインケース」の2パターンを提示。直近では、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、昨年7月の試算で従来想定に比べて黒字化見通しが2年遅れ、29年度になるとの見通しを示していた。
政府関係者によると、より現実的なベースラインケースでは最終年度まで赤字が続く見通しで、財政赤字が10兆円規模で残る試算となる。
(ダニエル・ルーシンク 編集:田中志保)
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