- 2021/01/22 掲載
午後3時のドルは103円半ば、原油安で資源国通貨の快進撃がやむ
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 103.57/59 1.2170/74 126.07/11
午前9時現在 103.49/51 1.2164/68 125.90/94
NY午後5時 103.48/53 1.2162/66 125.91/95
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の103円半ば。ドルは国内勢の売りや週末を控えた海外勢のポジション調整に押され軟調気味に推移した。欧州中央銀行(ECB)理事会を経たユーロは堅調だったが、原油安で資源国通貨の快進撃がストップするなど、各通貨はまちまちだった。
午前の取引でドル/円は103.61円まで上昇したが、午後は膠着感を強めた。
ユーロは1.21ドル後半で堅調。ECBは前日、ユーロ高が物価の下押し圧力になっていると認めた上で、為替レートの動向が中期的なインフレ見通しに与える影響を引き続き注視していくとしたが、市場では「腰の入ったユーロ高けん制ではなかった」(証券会社)と受け止められた。
英タイムズ紙は21日、日本政府が新型コロナウイルスのため東京五輪を中止せざるを得ないと非公式に結論付けた、と報じた。
「現時点で開催がどの程度、株価に織り込まれているのか判然としない部分はあるが、中止や延期が市場心理を冷やし、高値圏にある株価にどう影響を与えるかは注目」(アナリスト)との意見が聞かれたが、ドル/円に直接的な影響はなかった。
資源国通貨は原油価格の下落が足かせとなり下落した。
カナダドルは、前日に2年9カ月ぶり高値1.2586加ドルを付けたが、1.26加ドル後半に軟化。豪ドルは前日0.7784ドルまで上昇したが、きょうは0.77ドル前半での取引となった。
きょうのアジア時間の原油先物は下落し、先週付けた11カ月ぶりの高値が一段と遠のいた。中国の新型コロナウイルス感染拡大を抑えるための新たな制限が同国の石油需要を圧迫するとの懸念が売りを誘った。
米WTI原油先物は現在52.40ドル付近で、前日の清算値53.13ドルを下回っている。
ロイターが21日に閲覧した米内務省の命令文書(20日付)によると、バイデン政権は、国内領土・領海における石油・ガス鉱区のリース権と掘削許可について、法的および政策面での影響を検討するため、暫定的に停止した。
バイデン大統領は気候変動問題への取り組みを重要課題としており、大統領選キャンペーンでは新規掘削の全面禁止を公約に掲げていた。
(為替マーケットチーム)
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