- 2021/01/26 掲載
21年世界成長、5.5%に上げ=ワクチン、経済対策が効果―IMF予測
【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は26日、世界経済見通しを改定し、2021年の世界成長率を5.5%と予測した。新型コロナウイルスのワクチン普及、日本と米国の経済対策による景気浮揚効果を想定。20年10月時点の見通しから0.3ポイント上方修正し、07年(5.5%)以来、14年ぶりの高い伸びを予想した。
IMFは21年下期に回復が強まるとし、22年は4.2%を見込んだ。ただコロナを受け、世界全体の経済損失は25年までに累計22兆ドル(約2300兆円)に達するとみている。
日本は21年が3.1%と0.8ポイント上方修正。20年末に成立した73兆円強の追加コロナ対策を踏まえ、11年ぶりの高い伸びとなる。22年も2.4%に引き上げた。総額9000億ドル(約93兆円)規模の財政出動を決めた米国は、21年が5.1%と2.0ポイント上げた。
IMFは「日米の追加対策が世界景気を支える」と評価し、両国の国内総生産(GDP)はともに21年下期にコロナ前の水準を回復すると分析した。深刻な感染再拡大に見舞われたユーロ圏は4.2%と1.0ポイント下げた。
【時事通信社】
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