• 2021/01/30 掲載

ANA、崩れた回復シナリオ=感染再拡大、コスト削減加速も

時事通信社

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ANAホールディングス(HD)が、新型コロナウイルスの感染再拡大で大幅な減便を強いられる中、5100億円の連結純損失を見込む2021年3月期の業績予想を据え置いた。来期はコスト削減を急いで黒字化を目指すシナリオを描く。しかし感染再拡大により、通期見通しの前提とした旅客需要の達成は既に困難な情勢。コロナ禍の収束時期は見通せず、一段のコスト削減を迫られる局面も出てきそうだ。

「今後の事業環境を慎重に見極めたい」。ANAHDの福沢一郎常務は29日の記者会見で、不透明感が増す先行きに強い警戒感を示した。

感染再拡大に伴い、21年3月期末にコロナ禍以前と比べ国内線7割、国際線5割とする旅客需要の見通しの達成はほぼ困難な状況となっている。特に国際線利用は足元で1割に満たず、「前提が大きく崩れることは覚悟しなければならない」と厳しい表情を浮かべる。

通期見通しを維持できたのは、貨物事業が好調だったためだ。20年4~12月期は売上高で国際線の約4倍と、国内線に迫る水準まで成長。福沢氏は、収支改善に向けて進める固定費の削減などと合わせ「21年1~3月期の下振れはある程度吸収できる」と強調する。

ただ、コロナ禍の収束時期は不透明。収束が遅れれば遅れるほど業績の下振れリスクは増幅し、さらなるコスト圧縮へ路線網の縮小などに踏み切る必要性も高まることになる。再浮上に向けた視界はなお晴れない。

【時事通信社】

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