- 2021/02/01 掲載
ミャンマー進出の日本企業、対応に追われる 軍が政権掌握
加藤勝信官房長官は午前の会見で、在ミャンマーの日本大使館を通じて情報を収集中と説明。大使館は現地に滞在する日本人に不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。「現時点で一般の人々を巻き込む動きは見られていない」とする一方、不測の事態に備えるよう注意を促した。
外務省によると、ミャンマーには2018年10月1日時点で日本人2776人が滞在。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、日本企業は2020年5月末時点で414社が進出している。
ヤンゴン証券取引所の運営会社に出資する大和証券グループは、日本人社員1人が現地に駐在。通常は11人いるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大幅に減らしていた。
同証取は同日、ネットワークの接続に不具合が起きているとして取引を停止。大和広報によると、社員は自宅待機をしている。無事を確認できているが、携帯電話がつながらず、それ以上の情報は得られていないという。
年間1万台を現地生産する自動車メーカーのスズキは、日本人を含め約300人が働いている。同社広報によると、朝の時点で稼働していた工場は、午後から停止。全従業員を帰宅させた。
NTTデータは、ミャンマーをシステム開発・設計などのオフショア拠点としている。同社によると、従業員は日本人5人を含めて約170人。全員を自宅待機としている。
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