- 2021/02/01 掲載
大手百貨店、売上高3割減=緊急宣言で短縮営業響く―1月
大手百貨店4社が1日発表した1月の既存店売上高(速報)は、いずれも前年同月と比べ3割前後減少した。新型コロナウイルス感染再拡大による外出自粛で来店客が減少。緊急事態宣言の再発令を受けた一部店舗の営業時間短縮も響いた。
大丸と松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングは前年同月比34.8%減、三越伊勢丹ホールディングス(HD)は30.6%減、高島屋は28.4%減、そごう・西武は26.3%減だった。
商品別では、外出機会の減少によりコートなど主力の衣料品が低迷した一方、宝飾品や時計といった高額商品は堅調に推移した。感染対策として初売りでの福袋販売や冬物セールを昨年12月に前倒ししたことも影響した。
中国などからの訪日客が増える春節(旧正月)に当たった昨年1月の反動もあり、売り上げをけん引してきた免税品は大丸と松坂屋合わせて94.0%、高島屋は86.7%の大幅減だった。各社は「感染拡大の状況が読めない」(三越伊勢丹HD)と話しており、売り上げ回復は見通せない状況だ。
【時事通信社】
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