- 2021/02/25 掲載
英スタンチャート、2020年通年は57%減益 貸倒引当金が増加
20年の税引前利益は16億1000万ドルで、19年の37億1000万ドルから減少し、同行がまとめたアナリスト予想の平均(18億5000万ドル)も下回った。
新型コロナの影響で貸倒引当金は2倍以上に拡大し、23億ドルに達した。大半は上期に計上した。
同行は1株0.09ドルの配当と2億5400万ドルの自社株買いを発表。株主への還元はイングランド銀行(英中央銀行)が大手銀に容認している規模の上限となる。
英中銀は昨年、大手銀行に対して、新型コロナ危機対応に備えるため、配当と自社株買いを一時見合わせるよう要請した。
スタンチャートのホセ・ビニャルス会長は当局への提出文書で、有形自己資本利益率の10%目標達成に向けて戦略を進め、今後通年配当を段階的に増やす計画だと説明した。
利益率の尺度として注目されている有形自己資本利益率は、3%から23年までに7%に上昇するとしている。
世界的な低金利の影響で、21年の収入は20年とほぼ同水準になるとの見通しを示した。
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