- 2021/03/03 掲載
アサヒ、家庭向け販売強化=巣ごもり消費獲得へ―勝木次期社長
アサヒグループホールディングスの勝木敦志次期社長はインタビューに応じ、家庭向けビール販売を強化する方針を示した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で得意とする飲食店向けが低迷しており、「巣ごもり消費」で堅調な家庭用を取り込んで収益改善につなげる狙いだ。
同社は家庭向けのてこ入れ策として、ビールサーバーの貸し出しサービスを5月に始める。2リットル入りたるをサーバー内に設置して使用。持ち運びでき、主力ブランド「スーパードライ」を氷点下まで冷やして飲める「エクストラコールド」の機能も付ける。勝木氏は「家庭や屋外レジャーで生ビールを楽しんでもらう」と述べ、新たな需要を掘り起こす。
同社のビール系飲料(発泡酒、第三のビールを含む)販売に占める飲食店向けは競合他社に比べ大きく、新型コロナ拡大に伴う飲食店の営業時間短縮の影響をより強く受けたとみられる。
海外展開では、日本、欧州、オーストラリアの三大拠点を活用し、大都市圏で高級ビール販売を本格化させる。大型買収後の財務健全化にめどが立つ2024年以降は「大型の企業の合併・買収(M&A)による(事業)地域拡大もやっていきたい」との意向を示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるアサヒグループホールディングスの勝木敦志次期社長=2月26日、東京都墨田区
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