- 2021/03/05 掲載
日鉄、鹿島の高炉1基休止=25年3月、需要減で
日本製鉄は5日、東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)の高炉2基のうち1基を2025年3月をめどに休止すると発表した。国内の鉄鋼需要縮小を受け、生産体制を再構築する。人員は他の拠点へ配置転換し、早期退職は募集しない方針。
同日公表した中長期経営計画に盛り込んだ。関西製鉄所和歌山地区(和歌山市)の高炉1基の休止時期についても、今年9月末に1年前倒しする。
製造ラインでは、鹿島の厚板や大型建材、和歌山の小径鋼管などを休止。デジタル技術の導入も進め、操業に必要な人員は21~25年度で、協力会社も含め1万人以上減少する。
昨年以降の一連の構造改革により、国内の高炉は15基から10基に、粗鋼生産能力は年5000万トンから4000万トンに2割縮小する。オンラインで記者会見した橋本英二社長は「構造改革は避けて通れない」と強調した。
【時事通信社】 〔写真説明〕オンラインで記者会見する日本製鉄の橋本英二社長=5日(同社提供)
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