- 2021/03/08 掲載
午後3時のドルは108円前半、9カ月ぶり高値圏で売買交錯
ドルは一時108.49円まで上昇。5日海外でつけた6月8日以来の高値108.64円には届かなかったが、下げも限定的だった。きょうのアジア市場では米長期金利の上昇が一服し、「(米金利上昇という)ドル/円にとってのエンジンがない状態になった」(外国銀)という。
アジア株が伸び悩む中、他の主要通貨もおおむね横ばい。豪ドルがやや底堅かったが、特段の手がかりはなかったという。
一方、日銀の黒田東彦総裁が5日、長期金利の変動幅を「拡大する必要があるとは考えていない」と発言したことは、今後の円高進行の回避を狙った側面があるのではないか、とする見方が出ている。
「今後、米長期金利の上昇ペースが鈍化して(日銀が3月会合で行う政策の)点検で許容変動幅拡大を打ち出すと、日本の長期金利上昇幅が米国を上回り、円高圧力になってしまうことを懸念した可能性がある」(みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏)という。
5日午後の円債市場では、黒田総裁の発言を受けて長期金利が急速に低下していた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 108.34/36 1.1910/14 129.05/09
午前9時現在 108.39/41 1.1924/28 129.27/31
NY午後5時 108.34/37 1.1917/19 129.09/13
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