- 2021/03/08 掲載
「必要時に的確に実施」=マイナス金利拡大―雨宮日銀副総裁
日銀の雨宮正佳副総裁は8日、オンライン形式で講演した。18、19日の金融政策決定会合で議論する現在の金融緩和策の「点検」をめぐり、雨宮氏は「必要な時に長短金利の引き下げを的確に行う方針だ」と述べ、マイナス金利の拡大が追加緩和の重要な選択肢になると強調した。
また、日銀の上場投資信託(ETF)買い入れが、株価形成をゆがめているとの批判があることを踏まえ「メリハリのある買い入れを行うことは緩和の持続性を高める」と指摘。購入手法を弾力化させる意向を示した。
講演後の質疑応答では、黒田東彦総裁が5日に国会で、現在プラスマイナス0.2%程度まで許容する長期金利変動幅の拡大を否定したことに対し、雨宮氏は「私自身は緩和効果が損なわれない範囲内で、金利はもっと上下に動いてもいいと思っている」と語った。
【時事通信社】
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