- 2021/03/09 掲載
マネーストック、2月のM3は+8.0% 最高の伸び=日銀
M3の残高は過去最高を記録した1月から減少した。前月比減少は1年ぶりで、季節性によるものだという。M3の季節調整後の残高は1494兆8000億円で過去最高を更新した。
M3のうち、預金通貨は15.8%増の829兆円。伸び率、残高ともに過去最高。現金通貨は6.1%増の109兆9000億円、CDは7.1%増の31兆3000億円となった。
M2は9.6%増の1139兆7000億円で、伸び率が過去最高。M3と同様、残高は季節要因で前月より減少した。季節調整後の残高は1151兆5000億円で過去最高となった。
広義流動性は6.0%増の1942兆9000億円となり、伸び率・残高が過去最高。広義流動性のうち、国債は6.3%減で2017年5月以来の減少率となった。個人向け国債の発行減が要因だという。
日銀は9日、広義流動性の定例見直しを発表した。原則3年に1度をめどに行っているもので、4月に実施予定。2003年4月から21年2月の計数が改定され、広義流動性の前年比がマイナス0.6%からプラス0.3%ポイント修正される予定。
(和田崇彦)
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