- 2022/08/08 掲載
米バークシャー第2四半期、438億ドルの赤字 保有株急落で
ただ営業損益は92億8000万ドルの黒字で、前年同期から39%増えた。再保険事業や傘下の鉄道会社BNSFが好調で、自動車保険会社ガイコの赤字を相殺した。ガイコは自動車部品不足や中古車の価格上昇を背景に自動車事故の保険金請求が増えた。
一方、金利上昇と配当金支払いにより保険事業の投資収益が拡大した。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジェームズ・シャナハン氏はバークシャーの決算は大幅な純損失となったが、底堅さも示したと指摘。「金利上昇、インフレ圧力、地政学的な懸念にもかかわらず、事業が堅調だ」とし、「景気後退(リセッション)入りした場合を想定しても同社に自信が持てる」と評価した。
純損益ベースでは投資やデリバティブ(金融派生商品)による530億ドルの損失が響き、前年同期の281億ドルの黒字から赤字に転落。主要な保有株であるアップル、バンク・オブ・アメリカ、アメリカン・エクスプレスの価格は21%余り下落した。
収入は10%増の762億ドルだった。
同期に実施した自社株買いは10億ドルと、前期の32億ドルからペースが鈍化した。
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