• 2026/04/05 掲載

電卓、根強い人気60年=新需要開拓、今なお現役

時事通信社

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かつては一家に1台以上あった最も身近な家電の一つである電卓。誕生から60年以上がたち、パソコンやスマートフォンの普及とともに見かける機会は減ったが、複雑な計算を手軽に素早くできる便利さから、今なお人気は根強い。メーカーはデザインや機能など時代に合わせた製品を生み出すことで、新たな需要を開拓し、現役機種が店頭を飾っている。

カシオ計算機は、越前漆器の熟練塗師が手作業で漆を塗った電卓を650台限定で9日に発売する。1965年に同社が初の電卓を発売してから60年を迎えた記念のモデルで、価格は9万9000円。1月に発売した葛飾北斎の「富嶽三十六景」をモチーフにした電卓も、美術館や空港の売店で好調な販売を記録している。

シャープやキヤノンも電卓の生産を続けている。コロナ禍では抗菌タイプ、環境意識が高い欧州向けには本体に再生プラスチックを使うなど、時代に即した商品を開発。ビジネスパーソンや資格取得を目指す学生の支持を集めている。

国内勢で初めて電卓を投入したのはシャープで、64年にトランジスタ式を発売。重さ25キロ、価格は53万5000円だった。70年代にはメーカーが乱立し、小型化や低価格化を競う「電卓戦争」に発展。ライターやゲーム機能がついたものなど、変わり種も数多く登場した。

ビジネス機械・情報システム産業協会によると、90年代後半に年間1500万台前後だった主要メーカーの国内出荷は、2020年代に入ると300万台程度まで縮小。一方、海外では教育現場で使う高度な計算ができる関数電卓や、小売店向けにレシートを印刷できる電卓の人気が根強く、輸出は近年4000万台で推移している。

シャープの担当者は「使いやすく見やすいのが、なくならない理由。計算に特化したシンプルさがスマホなどにはない強みだ」と分析する。カシオの佐藤智昭教育事業部長は、「需要の多様化に合わせて作り続ける」と力を込めた。

【時事通信社】 〔写真説明〕シャープが開発した国内初の電卓「コンペットCS―10A」(同社提供) 〔写真説明〕カシオ計算機の漆塗り電卓「S100X―JC1―U」=3月、東京都渋谷区

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