- 2022/09/16 掲載
豪金利は正常に近づく、ある時点で引き締めペース減速=中銀総裁
今後の追加利上げを示唆した上で、金利上昇に伴いある時点で利上げペースを減速させることが適切だとの認識を示した。
「金利の上昇は急速かつ世界的であり、金融政策にはタイムラグがあることを認識している」と述べ、インフレ率を2─3%の目標範囲に戻すためには追加利上げが必要になると指摘。
その上で「ある時点で利上げペースを減速させることが適切となり、金利水準が上昇すればするほどその必要性は高まる」と説明した。
「会合ごとに50ベーシスポイント(bp)利上げすることがなくなるのは明らかで、われわれはその時点に近づいている」とした。
また、金利は長期的に少なくとも平均2.5%、経済動向に応じて2.5─3.5%のレンジで循環するとの見通しを示した。
「現在(の金利)は2.35%なので、正常と見なすレンジに近づいている。だが、おそらくまだ低い方だ」と語った。
中銀はインフレ抑制に向け5カ月間で政策金利を計225bp引き上げた。2.35%は7年ぶりの高水準。
総裁は次回の理事会では50bpか25bpの利上げを検討することになると言明した。
追加利上げの規模とタイミングは、今後発表される統計やインフレと労働市場の見通しに関する理事会評価が左右するとの考えを改めて示した。
ゴールドマン・サックスのアナリストは「『ある時点で』という文言は引き締めペース減速が差し迫っていないことを示唆しているとみられる」と指摘。「10月に50bp、11月と12月にそれぞれ25bpの利上げを引き続き予想する。月内に発表される小売業と求人に関するデータに注目している」と述べた。
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