- 2022/09/16 掲載
賃上げ要求、慎重に検討=物価高で―全トヨタ労連会長
トヨタ自動車グループの労働組合で構成する全トヨタ労働組合連合会は16日、2023年春闘に向けて名古屋市内で定期大会を開いた。鶴岡光行会長は大会に先立つ記者会見で、物価の急上昇により家計の負担が増していると経営側に訴える考えを表明する一方、企業収益も圧迫されていると指摘。物価高を理由に賃上げを求めた場合、「変な話し合いにつながる」と述べ、要求方針案を慎重に検討する姿勢を示した。
全トヨタ労連は21年と22年の春闘で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)に当たる賃金改善分の統一的な要求額を掲げなかった。鶴岡氏は会見で、額を掲げると「いい結果にならない」と述べた。労連は、従来通り職場環境の改善にも重点を置いた要求方針案を年末までにまとめ、来年1月に正式決定する予定。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する全トヨタ労働組合連合会の鶴岡光行会長=16日、名古屋市
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