• 2022/10/27 掲載

歴史的円安、企業に明暗=輸出に恩恵、内需は打撃

時事通信社

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外国為替市場で約32年ぶりに1ドル=150円台を付け、円相場が歴史的な安値水準で推移する中、企業業績への影響が出ている。輸出や海外事業の比率が高い大企業にはプラス。一方、国内消費関連の中小企業などでは上昇するコストの価格転嫁が難しく、経営に打撃となっている。

大和証券の阿部健児チーフストラテジストの試算によると、7月以降の平均為替レートが想定より1円円安に振れるごとに、上場企業の通期経常利益が約0.4%増える見通し。特に造船プラントが約1.0%増、自動車や非鉄金属がともに約0.9%増など、押し上げ効果が大きい。これに対し、電力・ガスは約2.1%減だった。

日本電産が24日発表した2022年9月中間連結決算は、売上高や営業利益が過去最高を更新した。前年同期から2割以上円安が進み、売上高を1396億円、営業利益を170億円押し上げたのが主因だ。

自動車業界では、最大手のトヨタ自動車は1円の円安で営業利益450億円の増加を見込んでおり、円安が業績を押し上げる要因となる。ただ、鉄やアルミなどの価格高騰に加え、物流費の上昇が負担となり「手放しでは喜べない」(業界関係者)というのが本音だ。

一方、上場企業でも原燃料を輸入に頼る電力・ガスは厳しい。中国電力の今期の連結純損益見通しは、過去最大となる1390億円の赤字。前期に比べ燃料費だけで1000億円以上増加する。池辺和弘電気事業連合会会長は「影響は深刻だ。何とか落ち着いてくれないか」と嘆く。

帝国データバンクが非上場の中小企業も含めて7月に実施した調査では、円安による業績への影響について、回答した約1万1500社の61.7%が「マイナス」と回答。「プラス」は4.6%にとどまった。同社は「アパレルや食品関係の卸売業、小売業、飲食店でマイナスの影響が大きくなっている」と指摘している。

【時事通信社】

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