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  • 2023/11/10 掲載
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さまざまな分野に素材および材料を開発・提供する三井化学にとって、既存の材料を新たな分野で利用したり、新しい材料を開発して新市場を開拓したりすることは重要な取り組みとなる。その多くは、人の経験や勘に頼っていたのが実態だった。そこで同社が注目したのが、生成AIを含めたAIの活用である。材料の新しい用途の発見数を倍増させ、作業量を圧倒的に効率化させた同社のAI活用とは、その全貌に迫る。

AI活用を進める「新規用途探索」とは

 三井化学はヘルスケアやモビリティ、ICTなど多様な分野に材料や素材を開発・提供している、日本を代表する総合化学メーカーである。メガネレンズの材料や自動車のバンパーなどに使われるPPコンパウンドなど、世界シェアトップクラスの材料も多数有している。

 その同社にとって重要な取り組みの1つが「新規用途探索」だ。これは、同社が持つ材料(商品)の新たな用途を見つける取り組みであり、販路拡大と商品開発という2つの観点から非常に重要だ。たとえば、これまで自動車で使われていた材料が医療分野で利用できることが分かれば、それだけで販路拡大につながる。また、ある分野で材料に対する課題を見つければ、その課題を解決する材料を開発することで新たな市場を開拓できる。

 ただし、新規用途探索には課題もあった。同社 執行役員 デジタルトランスフォーメーション推進本部副本部長 兼 デジタルトランスフォーメーション企画管理部長の浦川 俊也氏は「歴史のある材料であるほど、その用途はほぼ決まっています。一方で我々は、こうした材料の新しい用途を常に探しているのですが、特許などのデータを人力で調査するため時間と労力がかかり、経験や勘に頼らざるを得ないという課題がありました」と語る。

 人手に頼れば、調査できるデータ量や分析スピードには限りがある。また、経験や勘は重要ではあるが、新しい発見を妨げる側面を持つことも否定できない。そこで同社が目を付けたのがAIだった。

この記事の続き >>

  • ・AI活用でぶち当たった課題、そして「生成AI」活用へ…
    ・OpenAIのGPT採用、「作業効率3倍」など“莫大”成果
    ・AI活用で感じた「課題2つ」と「成功ポイント」
    ・三井化学が見据えるAI活用の「2つの方向性」

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