AI活用を進める「新規用途探索」とは
その同社にとって重要な取り組みの1つが「新規用途探索」だ。これは、同社が持つ材料(商品)の新たな用途を見つける取り組みであり、販路拡大と商品開発という2つの観点から非常に重要だ。たとえば、これまで自動車で使われていた材料が医療分野で利用できることが分かれば、それだけで販路拡大につながる。また、ある分野で材料に対する課題を見つければ、その課題を解決する材料を開発することで新たな市場を開拓できる。
ただし、新規用途探索には課題もあった。同社 執行役員 デジタルトランスフォーメーション推進本部副本部長 兼 デジタルトランスフォーメーション企画管理部長の浦川 俊也氏は「歴史のある材料であるほど、その用途はほぼ決まっています。一方で我々は、こうした材料の新しい用途を常に探しているのですが、特許などのデータを人力で調査するため時間と労力がかかり、経験や勘に頼らざるを得ないという課題がありました」と語る。
人手に頼れば、調査できるデータ量や分析スピードには限りがある。また、経験や勘は重要ではあるが、新しい発見を妨げる側面を持つことも否定できない。そこで同社が目を付けたのがAIだった。
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