カナデビア×トヨタファイナンスが語る内製化の意義…「価値を早く届ける仕組みづくり」
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老朽化した基盤と手作業の限界がもたらした停滞
カナデビア 岡田裕介氏(以下、岡田氏):共通開発基盤としてNotesを利用していますが、構成的に古いシステムで、技術的な限界を迎えていました。Notesでできることの限界を超えて作り込んでいるケースも多く、改修しようにも、過去の情報が残っておらず、イチから開発し直す必要が生じるなど、技術的負債が深刻化しており、新しいビジネス要件への迅速な対応が難しい状況でした。
一方で、業務プロセス面でも、非効率なプロセスが常態化しているという課題がありました。NotesではカバーできずExcelなどを使って手作業で行う業務が残存していましたし、部門をまたぐ承認プロセスでは、紙に印刷して押印し、別部門がその紙をOCRでデータ化し直すというような無駄な二重作業から脱却できていない状況でした。システム面、業務面で課題が顕在化しており、価値を迅速に提供することが難しくなっていました。
トヨタファイナンス 長谷川哲也氏(以下、長谷川氏):当社の場合、メインフレームや分散系の周辺システムが中心で、開発コストが高額になっていました。たとえば1画面あたりの開発費用が数百万円かかるような状況で、期間も3~6カ月に及ぶことがありました。ウォーターフォール開発による成果物作成にも大きな工数がかかり、「なぜここまでコストと時間が必要なのか?」と疑問を感じていました。
そのため、より安く、早く開発できるツールはないかと探していました。RPAやEUC(エンドユーザー・コンピューティング)も利用していますが、データを蓄積して分析したり、次のアクションに活用したりといった領域までは対応できません。結局、ツールを組み合わせて使う必要があると感じていました。
ベンダー依存がもたらす“知識の断絶”とスピード低下
──従来のシステムは主にベンダーに開発・運用を任されていたと伺いました。ベンダー依存によって、どのような困難がありましたか。
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・2社が考える内製化の意義:知識を蓄え自分たちで価値を届ける仕組みを作る
・「ベンダー任せ」から抜け出すための実践策とは
・「井戸は掘り方を教えてもらい、自分で掘れ」という文化
・現場から始まる“共創と自立”のストーリー
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