日本ビジネスオブジェクツ 代表取締役社長 印藤公洋氏

　日本ビジネスオブジェクツは、BIソリューション「Business Objects Crystal Decisions」スタンダードエディションを発表した。2月20日より出荷開始される。

　「Crystal Decisions」は、中堅企業向けとして同社初となるBIソリューション。同社の大企業向け製品である「BusinessObjects XI」の全機能を搭載しており、1サーバー最大20CAL（キャル＝同時接続セッション数）までの展開が可能となる。

　同社は、年間売上300億円未満または従業員1000人未満の中堅企業を対象に、導入が容易で低価格なBIソリューションを拡充する方針を発表しており、今回リリースされた「Crystal Decisions」はその一環とされている。

　非定型レポーティング/クエリー/分析機能を搭載し、同社製品「Crystal Xcelsius」をベースにしたダッシュボード機能も備える。Microsoft Officeとのデータ連携が可能なほか、監査機能としてドキュメントに対するアクション数やログインユーザー数の閲覧も可能。

　同社では「Crystal Decisions」のラインアップとして、2007年6月までにデータ統合機能を加えた「プロフェッショナルエディション」を、2007年12月までにデータ統合/メトリック/スコアカード機能を加え業績管理機能を強化した「プレミアムエディション」を提供開始する予定。

　価格は、スタンダードエディション「5CAL」280万円、「10CAL」490万円、「20CAL」910万円、プロフェッショナルエディション「5CAL」490万円、「10CAL」840万円、「20CAL」1470万円、プレミアムエディション「5CAL」630万円、「10CAL」1050万円、「20CAL」1890万円。それぞれの差額にてバージョンアップも可能。なお、5CALにつき1ユーザーの追加が可能で、その価格はスタンダードエディション8万4,000円、プロフェッショナルエディション14万円、プレミアムエディション18万2,000円となっている。（プレミアムエディション、プレミアムエディションはすべて予定価格。）

大塚商会 マーケティング本部 執行役員 後藤和彦氏

　また、日本ビジネスオブジェクツと大塚商会が業務提携し、「Crystal Decisions」を中心に中堅企業向けBIソリューションを共同展開することも発表された。

　今回の業務提携に基づき、両社はBIの導入から運用までをサポートするコンサルティングサービスの開発、業種別の導入テンプレートの作成、共同セミナーの開催をはじめとする共同マーケティングなどを行っていく方針。共同マーケティングの対象となる中堅企業は、大塚商会の取引企業数の80%を占めるという。

　業種別導入テンプレートとして、「アパレル業経営分析テンプレート」「病院経営分析テンプレート」「Web顧客アクセスログ分析テンプレート」が発表され、その他順次リリースされる予定となっている。