甲府市、定額給付金支給でセールスフォース活用

　第二次補正予算の成立を受け、今後、各地方自治体は定額給付金の支給作業に取り掛かる。しかし、人口が多い自治体ほど、支給を効率的かつ確実に行うには時間がかかるという。　

　そこで甲府市は、早期に支給のためのシステムを構築でき、かつセキュリティレベルの高い「Salesforce over VPN」を期間限定で導入することにした。同システムは、NTTコムとセールスフォースが地方自治体向け定額給付金支給事務の管理システムとしてカスタマイズ。住民の生年月日や連絡先といった世帯情報や給付の状況、給付金額、給付に関する問い合わせなどを世帯ごとに管理できる。

　同システムについて、甲府市役所企画部情報政策室 情報政策課 土屋光秋氏は、「情報システムは、コスト、期間、品質のバランスの上で成り立っている。それぞれの要求が高まれば、通常は必ず残りの要素からのトレードオフが生じる」「Salesforce over VPNは、この3つのバランスを崩すことなく、低価格かつ短期間で、セキュリティの高いシステムが構築できました」と語る。