パナソニックが2010年度の経営方針を発表、セキュリティ事業などを将来の柱事業へ

パナソニックは8日、2010年度の経営方針を発表した。三洋電機買収に伴い、今後さらに太陽電池や二次電池などのエネルギー/環境関連事業を強化するとともに、同事業のグローバル化を推進する。また、グループ内シナジーの最大化に取り組むとともに、「エナジーシステム」「冷熱コンディショニング」「ネットワークAV」「セキュリティ」「ヘルスケア」「LED」の6つを重点事業とし、経営資源を集中する。

　中でも、セキュリティ、LED、ヘルスケアの3事業を、「将来の柱事業」と位置付け、 セキュリティについては、1月1日にパナソニック システムソリューションズとパナソニック コミュニケーションズの統合により発足したパナソニック システムネットワークスを核に、関連ドメイン、本部が連携し、施工やサービスなども含めたソリューションビジネスを、海外を中心に強化していくという。

　また、グループの経営革新を加速するために、4月1日付でモノづくりイノベーション本部とIT革新本部を統合し、「グループ経営革新本部」を新設。その傘下に「環境革新部会」「Vプロダクト部会」「新規・重点事業推進部会」「マネジメント・IT革新部会」の4つの部会を設置する。「マネジメント・IT革新部会」では、本社のあり方を含むグループマネジメント改革や、働き方の見直しなど、ITを駆使しながら推進していく。

　パナソニックは2010年のスローガンとして、「Unite Our Efforts-Drive Eco Innovation　力を1つに、環境革新」を掲げた。