- 2022/11/30 掲載
独CPI、11月速報はEU基準で前年比11.3%上昇 伸びやや鈍化
10月は前年同月比11.6%上昇と、同基準で統計を開始した1996年以来最も高い値を示していた。11月の伸び率はわずかに鈍化し、コスト圧力が緩和したことを示しているものの、依然として過去最高水準にある。
エネルギー価格の上昇圧力はやや和らいだが、それでも前年比比38.4%上昇した。食品は21%上昇だった。
11月CPIは前月比では横ばいだった。市場予想は0.1%上昇だった。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ヨーク・クレーマー氏は「電力会社の多くが1月から電気・ガス料金を大幅に引き上げると発表している。伸び鈍化に安堵(あんど)するには早すぎる」と指摘。「エネルギーと食品を除くコアインフレ率は2023年も高止まりするだろう」との見通しを示した。
ドイツは12月に一般家庭向けエネルギー料金の補助金を支給するほか、電気・ガス料金に上限を設定する計画。ただドイツ連邦銀行(ブンデスバンク、中銀)は、これらの措置はインフレ率を2桁台から引き下げるには十分でない可能性があると警鐘を鳴らしている。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR